クエン酸

キレート作用

栄養素について調べていくとかならず出てくるのがミネラルに関することです。ミネラルは、過剰摂取はいけないのですが、不足すると体の機能維持や調整に不具合が生じ「何となく調子が悪い」という健康状態をつくってしまうようです。

 

クエン酸にはキレート作用と呼ばれるものが備わっていて、ミネラルが酸化してしまう前に包みこんで吸収させてしまう働きがあります。一般的に鉱物ミネラルは吸収が悪いという特性がありますが、クエン酸に備わっているキレート作用により、カルシウム・マグネシウムの体内への吸収が促進されます。

 

ここで簡単にミネラルの主な役割を整理しておきましょう。

 

1.身体の構成材料として働く
骨や歯など硬組織やその他の軟組織(力ルシウム・リン・鉄など)

 

2.生体機能の調節を行う
体液中にイオンとして存在し、浸透圧の調節や酸アルカリ平衡、筋収縮や神経の情報伝達を行う
(カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・塩素・リンなど)

 

3.たんばく質などと結合して働く
酵素の補助因子、ビタミンやホルモンの構成成分となる
(マグネシウム・マンガン・銅・亜鉛・鉄・セレンなど〜酵素)
(コバルト〜ビタミンB12)
(ヨウ素〜甲状腺ホルモン)

 

クエン酸は、体内に発生した活性酸素を直接攻撃してくれる抗酸化物質「SOD」を活性化するという重要な役割を果たしています。
クエン酸のキレート作用は 成人病を誘発する活性酸素を間接的に押さえ込んでいるのだとも言えるわけです。

痛風

クエン酸が痛風に効果があるということは、よく言われることです。これはどういう仕組みでそうなるのか、ちょっと整理してみましょう。まず痛風の原因物質は尿酸です。尿酸は酸性ですから、アルカリ性のものによく溶けると言う性質があります。

 

クエン酸も酸性なので尿酸がクエン酸に溶けることはないのではと考えてしまいそうですが、クエン酸は分解されると血液はアルカリ性となります。そして血液がアルカリ性になると体の恒常性の関係から、尿もアルカリ性になるのです。これによって尿酸は尿に溶けて体外に排出されるということで、クエン酸を摂取することが痛風の尿酸値を下げるのに効果的であるという説明つきます。

 

ただし、痛風の原因は解明されていない部分が多く、たとえば尿酸値が急激にさがった場合でも 痛風の発作が起きることが知られていますので、クエン酸を沢山摂取して、尿酸値が急激に下がった場合は痛風の発作が起きることも考えられるということになりますので、クエン酸を過剰に信頼するにも注意が必要です。

 

それでも市販のクエン酸を水で薄めて飲んで、痛風の症状を落ち着かせている例も紹介されていますので、イレギュラーな発作が起きないかぎりはクエン酸の痛風の症状緩和は認められると考えても良いものと考えられます。

クエン酸ダイエット

クエン酸ダイエットと言うと、オールアバウトというサイトで「クエン酸はダイエットの敵」という記事が多くの方に注目され、クエン酸回路を活性化させてダイエットできるということが間違いなのでは? という迷いをダイエットに関心のある多くの方にもたらしました。

 

ただしここでの説明をより分かりやすく裏付けてくれるような、意見や情報が見られず、クエン酸のダイエット効果はいまだ宙に浮いてしまったままという感じがしなくもありません。

 

ただしスポーツの現場では、疲労回復のためにクエン酸が効果的であることを経験的に感じているためか、プロスポーツの選手でも運動のあとにクエン酸と糖分を摂る方は多いようですし、輪切りのレモンと甘いものを運動後に口にして疲労を癒すということは、感覚的に受け入れられる方が多いようです。

 

「クエン酸はダイエットの敵」とした記事では、「クエン酸が乳酸を消去する?」ということにも疑問を呈しているわけですが、運動をしたあとの柑橘類+甘いものを摂るという習慣は疲れを癒すために続けてみても、そのことで太ったりはしないのではないかと言う気がします。

 

なかには、運動あとの柑橘類やクエン酸を摂っていて痩せることができたという方もいるわけですから、運動によって一定のエネルギー消費をする方には、疲労回復にも体型維持にも、別に悪いものではないのではと思います。

 

特に暑い夏場に大量の汗をかきながら体を動かす方にとって、柑橘類や梅干を摂って体調を維持するという日本古来の生活の知恵というものは、そこまで間違ったものではないと思うのですがいかがなものでしょうか。

沖縄もろみ酢

健康に良いと非常に評判となっているのが沖縄のもろみ酢ですが、一般的なお酢と比べて何が違うのかと言いますと、やはりクエン酸の豊富さでしょう。クエン酸は体の疲れを癒す働きがあるかも知れないということでも、注目されている成分ですが、沖縄もろみ酢には、100ml当たり、クエン酸およそ840mg、そしてクエン酸と同じ有機酸の仲間となるリンゴ酸も34mgという割合で含まれていると言われています。

 

これほど豊富にクエン酸が含まれているというのは、沖縄もろみ酢の場合、原料に沖縄泡盛のもろみが使用され、アルコール発酵から後発酵まで、発酵菌に黒麹菌が使われています。通常の醸造酢は、糖質をアルコール発酵後に酢酸発酵させて酸味がつけられています。沖縄もろみ酢の酸味はクエン酸が主成分となっているのですが、普通のお酢の酸味は酢酸によるものなのです。

 

普通のお酢も体に良いことは知られていますが、クエン酸が主成分となっている沖縄もろみ酢は疲労回復効果が期待できますし、クエン酸回路を活性化させてエネルギーの変換効率も高めてくれます。

 

沖縄もろみ酢の良いところはクエン酸が豊富なことに加えて、アミノ酸も豊富です。これも普通のお酢との違いでもあり、もろみ酢の魅力と言えます。沖縄もろみ酢のアミノ酸は、黒麹菌を使ってもろみから泡盛を蒸留させる際に、米に含まれるタンパク質が分解されて出来ているようです。

 

お酢は色々な料理に混ぜて使うこともできますが、もろみ酢だと、そのままでも比較的飲みやすいので、毎日摂ることも可能です。健康面での魅力が沢山詰まった沖縄もろみ酢を、毎日の健康づくりにぜひ役立ててみてください。