クエン酸

クエン酸はさまざまな用途に使われている

クエン酸は、レモンをはじめとする柑橘類に多く含まれる酸味のある有機酸で、柑橘類以外では梅干などにも多く含まれていることで知られています。有機酸とは、生物の生命活動において産出される酸のことで、もちろん人の体の中でも生成される有用な酸です。有機酸は食品のpH(酸度)を下げ、様々な微生物が増殖することを抑える働きをもっています(リンゴ酸、酢酸なども有機酸の仲間)。 さわやかな酸味が特徴のクエン酸は食品添加物としてもよく使われていて、清涼飲料水やさまざまな加工食品にも添加されています。またしっかりと解明はされていない面もありますが、疲労回復効果もあもあるという見方もされていて、クエン酸を配合したサプリメントも多数出ています。 なおクエン酸は、生体内においてはクエン酸回路の構成成分でもあり、オキサロ酢酸とアセチルCoAとの反応によって生成されます。またアコニターゼによってcisアニコット酸を経て異性化されるとイソクエン酸となります。また工業的には、クエン酸はデンプンや糖と一緒に発酵させて作られています。 クエン酸はカルシウムイオンとキレート結合することから、検査用血液サンプルや成分献血で抗血液凝固剤として使用されています。またクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム合剤は、尿の排泄を促すことかから、痛風の治療薬や尿路結石の治療にも使用されています。 このほかにもクエン酸は、洗浄剤としての人気も高く、重曹と並ぶ自然派洗浄剤として家庭内でよく使われています。 こうして見るとクエン酸は、痛風に薬から家庭用洗浄剤と、色んな分野に広がっていることが分かります。